昨日のブログに引き続き、創業時にすでに、考えておきたい未来のリスクについて。人は初心を忘れていきます。それは、日常の波があまりにも強烈で、日々をこなすことに精一杯になってしまうからです。そんなときはふと立ち止まって「原点回帰」できる癖をつけておきましょう。
どうしてあなたは、この店舗を作ろうと思ったのですか?
夢と野望に燃えて独立、しかしながら、1年経ち、3年経ち、5年経っていく中で、開業当初の情熱は薄れていきます。
これから経営者になるあなた自身が、何故このお店を開業するに至ったのか?創業当初の想いは?そのときの苦労は?その原点をいつでも思い出す事が繁盛し続ける為に必要不可欠なのです。
これは、組織運営にも深く関わってきます。夢が無い経営者のもとに、夢のあるスタッフはやってきません。お客様もなかなか定着しません。
経営理念は思いの結晶
大企業ほど、この目的や、想いの結晶である「経営理念」を明確に掲げ、その企業の目的を、顧客のみならず、従業員すべてに浸透させています。
理念とは、企業にとって、目的の明確化、その会社で働く理由、そして、顧客に対する価値を明確にし、伝達するための手段であると言えます。
そして店舗にとっての「経営理念」とは、そのお店の存在理由とも言えます。あなたのお店が、この世の中に必要な理由。その理由が無ければ、このお店を存続させる必要がありません。
経営理念はお店の憲法
経営者自身のために、働く従業員のために、お客様のために、地域社会のために、そして、世の中のために、提供する価値は、いったい何でしょうか?
さらに、店舗にとっての「経営理念」は、お店の憲法とも言えます。この憲法を基にすべてのスタッフが働きます。マニュアル作りも、接客態度も、商品もサービスも、この憲法にそぐわないものは、却下します。
もちろん経営者であるあなた自身も、その憲法に基づいて、経営判断をしていく必要があります。
経営者も人間です。間違いもありますね。しかしながら、理念の無い店舗では、経営者の意見は絶対になってしまいます。
経営者に「間違ってますよ」と面と向かって言えるスタッフはほとんどいないでしょう。 何故ならば、スタッフがどれだけお店を良くしたいと思っても、その考えが正しいのか正しくないのか、スタッフ自身も、判断する事ができないからです。
経営理念はお店のコミュニケーションの柱
しかしながら、理念という憲法があるお店はどうでしょうか?その憲法に照らし合わせて、経営者が間違った判断、行動をとった場合は、従業員が、その理念の基に、経営者に伝えることができます。
ここで大事な事は、従業員の価値観ではなく、経営者自らが立てた経営理念に反れているという事実を伝えるだけでいいという点です。経営理念は、店内のコミュニケーションの柱となるのです。
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