【開業支援】事業計画のふたつの目的

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本日は久しぶりの仙台、夕方東京へ帰り、その後東京でミーティングと会食。今週は、よく動きました。移動の合間では、このブログを書くことと、クライアントへの報告書の作成と、自社の事業計画をコツコツ作成しています。私が気をつけている事業計画のふたつの目的についてお伝えします。

事業計画の目的を把握する

事業計画には、ふたつの目的があります。

  • 融資の為の事業計画  
  • 経営の為の事業計画

以上ふたつになります。

融資の為の事業計画

まずは、貯蓄と融資から説明していきたいと思います。貯蓄に関しては、言うまでもないのですが、自己資金だけで、開業できることに越したことはありません。が、なかなか全額、自己資金で賄うのは難しいかもしれませんね。

そこで多くの場合、銀行などの金融機関から足りないお金を借りることになります。融資とは、簡単に言うと、お金を借りるということですね。

まず融資を受ける際、開業資金が1500万円かかるとします。そこで、1500万円全て、融資を受けるのは、難しいですね。少なくとも、総額の3分の1は、コツコツ貯めてきた個人の通帳を見せないと、開業資金の場合は、貸してくれません

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金融機関も結構、細かく見ています。どれだけの熱意と根気を持って、その人が開業したいと思っているのか、その情熱の根拠をしっかりと確認しておきたいのです。

次には、金融機関からお金を借りる為の事業計画を作らなければなりません。融資を受ける際に提出を求められる事業計画は、大体の場合において、過去の成果について問われます。

どういうことかと言いますと、銀行などの機関は、その経営者が、本当に貸したお金を返すことができるのかどうかを判断することが仕事です。

その商売が、うまくいく、繁盛していくかどうかを見ているわけではありません。経営者の返済能力を判断しないといけないときに、未来の夢をいくら魅力的に提案しても、シビアな彼らには、通用しませんね。

やはり、過去その人の貯蓄経緯や、

  • どのようにして、開業資金を貯めたのか?
  • 過去に支払いを滞ったことはないのかどうか?

そして、

  • 過去どのような仕事を経験して、新規開業に至ったのか?

こういった部分を重点的に見られます。 ですので、私は融資を目的とした事業計画を立てる場合には、過去の徹底分析から、将来の返済できるという信用を勝ち取るための、担保を提示することをお勧めしています。

経営の為の事業計画

しかしながら、本当の経営のための事業計画とは、今までにお話した融資を目的とした事業計画の立案とは、まったく異なります。

経営のための事業計画の立案は、これから先の未来についての数字を決定していく作業になります。 事業計画としましては、よく、短期(1年)・中期・長期(10年以上)と別れていますが、最低でも毎年、中期(中小企業であれば5年後)までの計画をきっちり立てることをお勧めします。

事業計画を立てて、何かいいことがあるの?という質問が聞こえてきそうですが、本当に色々とメリットがあります。

まず、5年先の自店のあるべき姿から逆算することによって、4年後、3年後、2年後、1年後、半年後、3ヶ月後、1ヶ月後、15日後、明日、自分たちが何をしなければいけないのかが明確になります。

これを逆算で考えていない限り、その日その日の単なる積み重ねになってしまい、5年後のあるべきだった姿には程遠いという結果になってしまいます。

イチローみたいな天才であればまだしも、私のような凡才は、やはり、逆算で目標を立てて、毎日それを振り返り軌道修正しながら、まずは、5年後のあるべき姿を目指さなければなりません。

さいごに

まずは楽しんで5年後あたり、自分達がどんな経営をやっていたいか?をイメージしてみてください。起業はもちろんゴールではなくスタートですので、ぜひスタートしたあと、この事業計画を確認、修正しながら、経営をすすめてください。

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