企業の存続率、だいたい10年で93.4%の企業は消滅。3年でも、35%消滅。20年で1000社に3社、30年で10000社に2.5社しか残らないということで、一度立ち上げた会社を継続することは結構厳しい・・・原因は?
99.999%潰すのは、経営者の責任
従業員が100人までの中小企業における、経営の成功・失敗の原因は、99.999%経営者の意識の問題です。これを書いてしまうと、これだけで終わってしまうのですが、経営者の意識が、自責か、他責か。そこに全ての原因があると思っています。
拙著「お金をかけずに繁盛店に変える本」の中で、経営の12ステップを提唱していますが、この中でも一番優先順位が高いのが、経営者の意識変革なのもこの為です。
言い訳人間は、自責の意識になれるか?
まずは、私が会社員から経営者になった時には、下記の点を意識しました。
①主体的・目的的である ~ 仕事の目的はお客様の収益向上であり、自分の努力とアイディア次第である
②目標が鮮明 ~ 自分にできるかどうかではなく、今、何をする必要なのか?どこまでやりたいのか?を考え、自分に足りない部分を勉強して、自己成長を果たす。
③曖昧排除 ~ 自分がわからないことも、わかるまで自分で考えたり、周囲に指導を仰いだりする。
④制約条件は解除の対象 ~ 可能性を自らの手で作りあげる。どうやったら解決できるかをとことん考え続け、絶対に諦めない。
簡単に言うと、「主体的に課題に取り組み諦めず、原因をすべて自分におく」起業してからずっとこの事を念頭に置き、経営に取り組んできました。
長期経営を続けている経営者は、もれなく上記の事を実践しているます。これが成功要因や継続要因の最低限の共通項だと思います。
いやーあなた起業に向いてない!と思うのは・・・
たとえば、こんな感じですね。
○○が無いからできません。とりあえず、できません。やっぱりできません。
①受動的・無目的である ~ 仕事はやらされるものである。自分で積極的に仕事を創り出すことはしない。
②できる範囲でやる(=目標なし) ~ 自分の現状の能力で、できる範囲以上のことはしない。
③自らの仕事が不鮮明 ~ 達成がなく、感動も成長もない。
④既成概念をうち破ることができない ~ あきらめ癖がついている。「~だから無理です」と、すぐ他人やもののせいにする。
実にわかりやすいですね。というか、起業しなくても、サラリーマンでも上記の考え方をしている人は、仕事できない人でしょうね。
でも私も、社会人に成り立ての頃は、まさにこの4つの項目すべてに該当するような考えを持った、ダメリーマンだったわけで2年で「出社拒否」「引きこもり」という結末を迎えたわけです。
本当に経営に向いている人は?
結局は、変化できる、成長できる人なのではないかと思います。スキルがいくらあっても、知識がいくらあっても、成長したいと言う想いが小さいのであれば、経営者ではなく、会社員で一つのパートをしっかりとこなしていく人になれば良いと思います。
経営者は常に、変化と成長を求められます。生きるためには、ご飯を食べるためには、給与を払っていくためには、ビジネスモデルよりももっともっと必要なものがあります。
それは、経営者自身が、自分の意識の間違いに気付き、真摯に学び、変化できる柔軟性を身につけることですね。これを総括してしまうと、
素直
ということになり、やはり素直な人は経営者として伸びるし、周囲もいろいろと助けたくなるし、引き上げたくもなるし、良いことづくめですね。
自ら頭を打つ、リスクをとる勇気も必要
もちろん、素直すぎてだまされる事も多々ありますが、そこは切磋琢磨、自分の見る目を養っていくしかないですね。
そのためには、頭を打って、痛い目を見て、自分の何が改善点なのか見つけたら、少しずつ思考・行動を変えていくわけです。
私はもともとのダメ人間でしたし、今もまだまだ自分をコントロールし自責人間として生きるのは難しいもんです。ついつい環境や他人の責任してしまいます。
さいごに
ただし課題が、世間に対して愚痴を言えば、改善されるのであれば、ずっと愚痴を言い続けますが、そんなわけ無いですよね、最後には、やはり自分の脳みそで考えなければなりません。
これだけ怠け者の私でも、経営者である以上、そこから逃げるわけにいかない。結局は、必死に真正面から経営に取り組みざるを得ません。
もし今、あなたが経営者になるかどうか悩んでいるとしたら、99%の苦労があっても、1%のやりたいことに取り組める楽しさにワクワクできるか?自問自答してみてください。
それが嫌な人は、起業は絶対にしない方がいいと思います、向いてません。絶対に後で後悔しますよ〜。結局、経営においては、自虐・M体質な人が経営者に向いてるということかもしれませんね(笑)