素晴らしい組織とは?
理念がしっかりして、戦略も立てて、いざ出陣!というところで、最もネック(?!)になる部分。いわゆる、スタッフのモチベーション管理ですね。これは、車でいうところの”ガソリン”です。どれだけ性能の高い車でも、これが無いと当然、走りません…。
でもでも、そもそも、良い組織風土ってなんでしょう?皆さんは、自分のチームをどのようにしたいか、明確ですか?私は、一応、下記が、素晴らしい組織風土と定義しています。
頑張れだけでは頑張れない、組織とは、こんな感じです。
- 何のためにやるのかわからないと頑張れない。
(1)自分のため
(2)組織のため - どこまでやればいいのかわからないと頑張れない。
- 何をやればいいのかわからないと頑張れない。
- いつまでにやればいいのかわからないと頑張れない。
- 納期間近にならないと頑張らない。
- できる!というイメージが持てないと頑張れない。
- 誉められないと頑張れない。
- 時には叱られないと継続して頑張れない。
- いつまでも同じレベルでは頑張れない。
- 人から押しつけられたことは頑張れない。
では、素晴らしい組織とは、どんな組織でしょうか?
- 同一の危機感を感じている組織
- 共通の価値観を持っている組織
- 自信と他のスタッフ全員への信頼がある組織
- 感謝の気持ちを全員が持っている組織
- 高い目標を自主的に追いかけている組織
皆さんのお店のスタッフ達は、いかがですか!?当然だよ~、とお答えになられる方は、素晴らしい経営者です。このような組織を、どのように創り上げるのか?ということなのですが、肝心要な点が3つあります。
- 1つめ、それは、スタッフ一人一人が、燃え上がるようなモチベーションを持つということ。
- 2つめ、スタッフ全員が、自分の成功のストーリーを頭に描けていること。
- 3つめ。正しい経営管理ができていること。
この3つが、良い組織風土にはかかせない、基本3原則です。 この3つの原則が、互いに影響しあって、素晴らしい組織風土を作り上げます。
下記が、この基本3原則のポイントです。
1. 燃え上がるようなモチベーション
ワクワクするビジョン(ミッションと使命感)
- ビジョン・理念が存在し、末端まで伝わっているか?
- 組織のミッションと個のミッションの一致
- インセンティブ制度
鮮明なゴールイメージ
- ビジョンは曖昧で期限を切れない。「いつまでにどういう状態にするのか?」を明確に。
- 組織と個、両方をしっかり立てる。半年後に自分はどうなっていたいか?
意思決定への参画
- 物事を決定する、判断するときに、如何に現場のメンバーを参画させるか?
- 施策に理想型はあっても、それをおしつけない。
達成感の反復
- やる気になるには「有能感(自分の可能性を信じる力)」が重要。成功体験が人を育てる。
- 目標に向かって確実に1歩1歩進んでいることが認識できる。
- すげーの法則。「すげー!」と言った数に比例して人は成長をする。
2. 明快な成功ストーリー
ゴールまでの達成プロセスの明確化
- 目標達成に向けて、取り組むべき施策が明確になっている。
- 目標達成に向けて、マイルストーンが明確になっている。
- 1つ1つの施策・マイルストーンに対して、達成イメージが鮮明に持てる。
具体的なアクションの明確化
- 自分が何に取り組んだらいいか明確になっている。
- その取り組みが目的、目標に向かって進んでいることを常に確認する。
- 結果目標だけでなく、行動目標を設定する。
達成レベルの法則
- 余裕のあるゴール、無理なゴールでは、頑張る気になれない。
- 頑張って達成できるレベルの目標設定が重要。
- 徐々に目標を高く引き上げていく。
3. 正しい経営管理
個の経営管理 ~ セルフマネジメント
- 自分で自分の目標を設定
- 目標をブレークダウンし、毎日どのくらい自分の当たり前のレベルを上げるかを考える。
- あるべき姿 → 現状 → 問題(ギャップ) → 原因 → 課題 → 解決策 → 対策立案
縦の経営管理 ~ 問題解決型レビューシステムの構築
- セルフマネジメントができていれば、レビューはコーチングスタイルになる。
- 段階段階の助言型レビューをしていく。
横の経営管理 ~ 「きょうそう」環境野の整備
- 競争
- 共走
- 共創
マネジメントサイクルのハイスピード化
- 月次 → 週次 → 日次 → 時間単位
- 適切な行動改善をいくつ積み重ねたかが業績改善の大きさを決める。
マネジメントの有無が成果を左右します。