最近スマホが普及して、移動時間などに本を読むことが少なくなったという人も多いと思います。私も最近はめっきり本を読む時間が減ってしまったことを反省して、昔やっていた読書術を思い出して、実用書中心にまた多読を開始したいと思います。
異業種、他業界から学ぶことの必要性について
実際、多くの経営者は、自分の業界の知識だけを求めてしまい、他の業界知識をあまり勉強しようとしません。そうすると自分とは、違う業界だからと、その情報を自店に活かすという発想が無くなってしまいます。
ある飲食店の経営者は、飲食店経営者でありながら、美容業界の成功事例を本で勉強して、その卓越した接客の技術を取り入れて大成功しました。
美容室というのは、顧客とマンツーマンで接客をする時間が1時間から3時間くらいあります。その中で、どのように顧客との信頼関係を結んでいくか、そういったコミュニケーションの技術が発達している業界と言えます。
さりげない気配り
顧客の気持ちを汲んで接客する。例えば、ビールが残り少なくなっているお客様に対して、すぐに次の一杯をお勧めすると、売り込み臭くなってしまいます。
しかし無くなって注文しようとした瞬間に、後ろでなんとなく声を掛けて貰いやすいようにスタンバイしておいて、さりげなく注文をすぐに受ける体制を整えておく
そんな少し気の利いた接客サービスを、その経営者は、他業種の成功事例を本で勉強して、自店に活用することに専念して本を読んでいます。
多読のすすめ
あなたは、「多読」と言う言葉をご存知ですか?とにかく本をよく読む人の事を、多読性の人、と名付けています。 私が見てきた繁盛店主は、ほぼこの多読性の人です。
しかしながら、大事なことは数の勝負ではありません。アウトプットありきですね。読書法もたくさん巷に溢れていますが、単に情報をインプットするではなく、成果を上げるための読書法は、まとめましたので、ここでお伝えしていきたいと思います。
これはあくまで、ビジネス本などのノウハウを学ぶために読書するための読書法です、間違って推理小説とか、エッセイなどの本を読む時には使わないでくださいね。面白さが半減しますので。
読書のスピードと、記憶量を増やすための読書方法
普通にビジネス書を読むと、最後のあたりにきた頃には、最初に書いてあったことを忘れてしまうのが普通ですよね。
だいたい、一度の読書で記憶できる量は、全体の20%くらいと言われています。
しかしながら、今回お伝えしようと思っている読書方法は、記憶量約70%、さらに、ふとその情報が必要になった場面で、ふと、その記憶を思い出すようにセットしておける読書法です。
フォトリーディングという手法を自分なりにアレンジしてみました。それでは具体的に、その方法をお伝えしていきたいと思います。ステップは、全部で5つあります。
- 目的を3つ明確にする
- キーワードの書き出し
- パラパラ読み
- 熟成
- 読んで書き出し
1、目的を3つ明確にするところから
インプットするときに最も大切なのは、目的・目標を明確にすることです。
読書でも、まずはその本を読む目的を明確にすることによって、インプットとアウトプットの質を高めることができます。
ここでは、まず読む対象のビジネス本を用意して、この本の読む目的を、紙に3つ以上書き出してください。 その際に、その本の表紙や、裏表紙、目次や作者紹介などを眺めながら、この本を読む目的を考えてみると、浮かびやすくなります。
この時は、まだ本の中身を見ないでくださいね。
2、キーワードを書きだす
これは、目的を明確にしたあとに、一冊の本から、約30個のキーワードを書きだしてください。目的を設定したあとは、潜在能力の高い右脳が、意識しなくても、自然に必要な情報を探しだします。
まずは、その本をざっとめくりながら、ふと目についたキーワードをざっくばらんに書き出してください。このキーワードが、記憶を呼び起こすボタンになります。
この時は、何も考えずに、なんとなく目に入ってきたキーワードをそのまま書き出してください。 次は、
3,パラパラ読み
これは、まず先頭ページから、1ページずつテンポ良く、だいたい1ページ1秒くらいのペースで、捲っていってください。この時も中身を読もうとせず、自分の右脳を信じて、すべて頭の中にインストールしてしまうイメージで、やってみて下さい。
4、熟成
3が終わったら、2時間以上、その本をしまって別の作業を行ってください。その時間は、すっかりとその本の事を忘れるのがポイントです。一番いいのは、寝る前に、3までの作業を終わらせて、眠る。
熟成している時間は、脳の記憶をつかさどるシナプスという電気信号が構築されていくための時間です。そして翌朝、通勤時などに、次のステップに移るという方法です。
3までをやっているかどうかで、まったく、本を読むスピードが変わりますので、ぜひお試しを。
5、読んで書き出し
このステップで初めて、最初から、読み始めます。流し読みしてみてください。目的を3つ思いだして、1ページ目から、そして、自分の必要な情報や、気になるところが出てきたら、ノートに書き出しておく事をお勧めします。
さいごに
この方法で、昔、本を一冊一時間くらいで読み終えることができるようになり、毎日多読生活に入りました。
コツは、自分の脳みそを信じることですね。ほんとにこんな方法で情報が入ってくるのか?と不安になると思いますが、すくなくとも、正攻法で読むときよりはスピードも記憶量も格段にあがります。
ぜひお試しを・・・と皆さんに言いながら、私ももう一度多読復活したいと思います。