意思決定で大切なのは、明日のために、「今日何をなすか」「どう行動するか」を決めることです。 未来を築くためにまず初めになすべきことは、明日何をなすかを決めることではなく、明日を作るために今日何をなすかを決めることです。
「決断」だけでは何も起こりません
最高のプランは、実際の仕事に取り入れなければ、意図は素晴らしかったという話だけで終わってしまうことになります。
意思決定は、理想の未来に向かって行動することが前提です。行動が伴わなければ成果は得られません。成果につながる行動こそが重視されます。
組織の意思決定で重要なのは、実際に何をすべきかを決定の中に組み込んでおくことです。
理想の未来を描き、今日決めることの目的や達成すべき目標、満足させるべき必要条件は何かを明確にします。
今日何をしなければならないかという観点から、挙げるべき成果の形(目標)をはっきりさせ、期日を設定し、行動を前提に具体的な実行計画をつくります。
また、いつまでに誰が何をやり、何に責任を持つのかを明らかにしなければ実行はできません。
それらを「誰が把握しておくべきか」を決めておく。決定前に巻こめば、当事者のモチベーションも上がります。
組織の成果に結びつけるためには他者を巻き込むことが不可欠です。
意思決定の実行を効果的なものにするには、決定を実行するうえで何らかの行動を起こすべき者、逆に言えば決定の実行を妨げうる者全員を、決定前の議論の中に責任をもたせて参画させておかなければならない
問題の根本を理解して意思決定をしなければならないということも大切なポイントです。問題には基本を理解して決定すべきものと、例外的で個別に対処すべきものがあります。
ごくわずかの場合を除き、ほとんどの問題は基本の理解に基づいて解決できます。
「意思決定で大切なことは、問題への答えではなく、問題についての理解である。意思決定とは知的な遊戯ではない。行動し成果をあげるために、ビジョン、エネルギー、資源を総動員することである」