目の前の問題を解決する方法をどうしてもみつける(革新)ことができなければ、自分自身の考え方やものの見方を疑ってみると、意外に問題と思いこんでいたことは、たいした問題ではなく、問題を作り出しているのは自分自身の概念であることに気付きます(革命)。
現状を打破する「ものの見方」とは?
今の現状を何とか変えたい、そう願う人は多いはずです。
- 「仕事がマンネリ化してつまらない」
- 「新しいアイデアが出ない」
- 「いやな上司とつきあっていかなくてはならない」……。
こうした現状を変えるには、環境や相手を変えるのではなく、「自分の見方」を変えることで問題は解決するのです。
行き詰った時に大切なのでは、自分のものの見方です。では、その方法とは?
ポイント① 「思い込みの壺」に、はまっていませんか?
行き詰っているときは、自分の視野が極端に狭くなっています。どっぷりと自分の「思い込みの壺」に、はまっているのですね。
それは、探しモノをしているときの状況とよく似ています。
たとえば、営業マンが「ココを攻めれば、売上げがあがるはず」と思ったところはまったくダメだったのに、ふと目先を変えてアプローチしたとたんに結果が出はじめることがよくあります。
つまり、自分がココと思い込んだ世界の中しか思考が働かなくなるのです。
ポイント② 「いま」しか見ていないと行き詰る
この写真をご覧ください。タマゴに、なにやら印字がしてあります。
さて、このマークは何を意味しているか、おわかりでしょうか? タマゴが茹で上がると、この印字が浮かび出て、知らせてくれるマークです。便利ですね!
これは、以前イギリスの新聞で 見つけたものです。 この問いが難しいのは、茹で上がった「いま」の情報しかないからです。
もしこの写真の隣に茹でる前の写真があれば、すぐに気がつくはずですね(あたりまえですが)。
先ほどの探しモノのケースは場所が問題でしたが、このケースは、考慮に入れる時間の幅が問題です。
過去とあわせて「いま」の現象を見ればすぐにわかるのに、「いま」だけの情報に頼っているために答えが出てきにくいのです。
ポイント③ 現状を打破するための3つの視点
1.鳥のように全体を見る
まずは問題に入り込む前に、全体をゆっくり見渡すことが大切です。
鳥瞰的な視点のことを英語でbird’s-eye といいますが、まさに鳥になった気分で、目の前の問題だけでなく、全体を落ち着いて眺めてみましょう。
視野が広がることで、解決の糸口が見えてくることがあります。
2.視点を移動して見る
たとえば、上司から「明日までに、コレとアレをやっておいて。急ぎで!」と無理な仕事を振られたりしたとき、多くの人は「なんだって? そんなの自分のキャパじゃ無理だよ」と思うはず。
つまり、そのことを「問題」ととらえているのですね。しかし、少し視点をずらし、これを「自分にとってプラスかも」という見方をすると、「無理なリクエスト⇒自分の考え方や思考パターンを変えるチャンス」と見ることもできるはずです。
3.ゼロベースで考える
現状に行き詰っているとき、多くの場合は、常識や慣習、大勢の意見にとらわれています。いまある現状をもとに議論を始めても、状況をブレークスルーするような、大胆な発想は出にくいものです。
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