まずは、繁盛店になるためには、まず売上=集客をしなければいけないと一番に頭に浮かぶ事と思います。そしてお金をかけずに集客する究極の方法が、「口コミ・紹介」ですね。さらにそれだけでなく、優良な顧客を集める事が最初からできる集客手法「口コミ・紹介」を多く発生させるための方法とメカニズムを分かりやすくお伝えしまう。まずは、「口コミ・紹介」を発生するために大切な、経営に関する基本知識についてお話させて頂きます。
繁盛店の公式は?
一口に繁盛店といっても、それはどのようなお店の事を指すのでしょうか?毎日、お店の前に行列ができる、いつ行っても満席、スタッフが忙しそうに働いている、そんなお店を想像しますね。私は、繁盛店の公式を以下のように定めました。
繁盛店=今月の固定客数>前月の固定客数
ようするに、お店のリピーターが毎月増え続けている店舗を繁盛店と呼びます。
ということは、繁盛店になるためには、新規集客数が、失客数を毎月、上回ればいいということになります。新規集客を増やすか?失客を防ぐか?ということになりますね。そこで、よく把握しておかなければならない、店舗経営における、戦略と戦術の違いという話があります。
店舗経営における戦略とは?
皆様も、感じた事があるかもしれません。ある地域で、似たようなお店。商圏も同じ、業態も同じ、扱っている商品・サービスも似通っている。それなのに片や、行列のできる繁盛店、片や閑古鳥が鳴く赤字店舗。この差はいったい何なのでしょうか?
赤字店主は、考えます。繁盛店のやり方を盗んで、自店も繁盛店に変えることはできないのか?と。色々試してみますが、成果はイマイチ。他にも、よく見るのは、多く集客できるチラシの作り方や、販促ツールの作り方、看板の作成ノウハウまで繁盛店の集客ノウハウは、あまた世の中に溢れています。しかしながら、そのノウハウを真似しても一切成果は現れません・・・これには、ある理由があることが分かりました。
私は、この事に気づくまで、どうすれば、成功店舗の事例を他店に導入することができるか?必死に考えていました。そのとおりに真似してみても、何故か、うまくいかない。その後、5年間の歳月の中で、その答えは、戦略と戦術の違いにあることが、はっきりとよく分かりました。「戦術は目に見えるが、戦略は目に見えない」という、有名な言葉がありますが、まさにその通り、やっていることは、同じなのですが、実は、やっている順番が違っていたのです。
戦略とは、順番であり優先順位である
多くの経営者は、繁盛店化を考えるときに、まずはどのように顧客を集客するかを考えます。それは当たり前のことなのですが、そのあとに実施を考える手法が間違っているのです。
大抵の経営者は、集客と考えたときに、新規集客を考えます。新規集客は、折込チラシ、ポスティング、広告媒体への出稿、街頭での散らし配布などなど様々な手法がありますね。この新規集客に関する手法を載せた書籍も、数多、本屋さんに並んでいます。しかしながら、それらのノウハウを駆使しても、収益が上がるのは最初の一瞬のみ。何故、継続してうまくいかないのか?それは、つまりこういうことです。
バケツの水を注ぐ前に、まずは、空いている穴をふさがなければなりません。繁盛経営には順番があるのです。ようするに、新規集客をする前に、失客を防ぐことの方が、優先順位が高いということが分かりますね。お客様を呼ぶ前に、お客様に満足して頂けるお店にしておくことが肝心です。
それでは、どのようにすれば、このバケツの穴を塞ぐことができるのでしょうか?そして、そのバケツの穴を防ぐことと、「口コミ・紹介」集客のノウハウとどういう関係性があるのか、次回から具体的にお話させていただきたいと思います。
今回のポイント
- 究極の集客手法は、「口コミ・紹介」である
- 繁盛店の公式は、今月の固定客>前月の固定客
- 戦略とは、優先順位である、施策を行う順番である。