毎月開催している店舗経営ビジネス塾の第四回勉強会のテーマは、 私自身も非常に興味のある経営の仕組み化。 その目的は、「経営者の時間創出」 そして、創出された時間をどのように投資すれば レバレッジが効き成果が最大限に創出されるか? 経営者の仕事の本質について言及していきたいと思います。
店舗運営を仕組み化する
最近ご相談を受ける事の多い事案が、 店舗運営のための仕組み作りです。
普段から経営者の仕事は、戦略8割:戦術2割に、配分しなければならないということをお伝えしています。
しかしながら、個人事業主や中小企業の経営者は、何かと雑務が多く、また現場で働いている方も沢山いらっしゃるので、戦略立案に時間を割くことができません。
仕組み化と言っても、様々なテーマがあります。
- 集客
- 組織運営
- 求人
- 物件開発
- 広報
- 財務
など、その中でも今回は、経営者の時間を創出するための、店舗の全体運営の仕組み化を行うことという点を、仕組み作りの一つの切り口にしています。
しかしながら、目先の課題に追われていまい、 運営を仕組み化する時間をついつい後回しにしてしまっている 経営者も沢山いらっしゃるのではないでしょうか?
起業して、事業となるまでに、仕組みを作るということがひとつの壁になっている原因は、 他ならぬ、
経営者自身の時間の使い方の優先順位が間違っている
という点にあるのかもしれません。 さらに、店舗運営が仕組み化すると、 そのビジネスモデル事態の再現性を確立することができます。
ひとりの経営者が根性でみれる店舗数はせいぜい3店舗~5店舗が限界です。仕組み化して再現性が出来ることにより、多店舗展開への道が開けます。
今回の勉強会では、この仕組み化をテーマに、講師は、この仕組み化を知り尽くした加納先生にお願いしました。
セミナー概要:仕組み化して、現場に落とし込むための7つのステップ
今回の勉強会のポイントは、
- 「人的志向」と「仕組み志向」とは?
- 経営者自身の時間を創出するためには?
- 経営者の仕事は仕組みづくりである 経営者の本当の仕事とは?
- 仕組化すると、なぜ事業が大きくなるのか?
- 仕組化して、現場に落とし込むための7つのステップとは?
お伝えしたいのは、多店舗経営実現の秘訣です。
経営を安定させるために、経営者自身の意識を変えていく、そのためには、現場や業務を分析する前にまずは、 自分自身の時間の使い方をあらためて見直してみる必要があると考えています。
経営者の時間の使い方を分析してみると、いろいろな傾向が見られます。開業間もない経営者は、もちろん現場にほとんどの時間を投資していて、さらに、細かくやらないと行けない経営者業務も秘書や総務など、当然いませんので、全て自分でこなさなければなりません。
根性論からの脱出のきっかけに
また飲食店など、3店舗~5店舗ほどを運営している経営者の方は、現場巡回に余念無く、スタッフが十分にシフトに入れないときは、現場に補助で入る時間が多くなりますね。
現場の業務は、意外に楽しくて、自分がいなければ、お店は回らないと思い込んでしまっている経営者も多いですね。
もちろんその思いを否定するつもりは無いのですが、経営規模が大きくなるにつれて、経営者の時間を現場に投資していると、経営規模はいつまで立っても大きくなりません。
起業して、個人事業から企業へと脱皮していくときには、かならず、マネジメントとセールスを仕組化していく必要があります。
仕組み化して、現場に落とし込むための7つのステップ
- 【1】 現場業務を細分化する
- 【2】 あなたの仕事を思考系・管理系・作業系の3つ仕分けする
- 【3】 ルーチンワークは付加価値を生まないから100%仕組み化を目指す
- 【4】 5年後の理想の組織図をつくる
- 【5】 7つのステップでワンブロック・マニュアルをつくる
- 【6】 仕組みを会社の財産に変えるためのマニュアルづくり
- 【7】 経営者のいない日を意図的につくる
講師プロフィール
加納聖士
今回の講師は、加納聖士(かのうせいじ)先生です。ブログはこちら!毎日更新しているとても骨太なおすすめブログです。
フランチャイズ店を中心に5業態28ブランド65店舗のサービス業店舗を展開する年商37億円企業の元役員。
1994年、当時飲食店3店舗を経営する、社員6人の零細企業に入社。
半年で店長として店舗を任させる。優秀店舗賞(全国560店舗の30位以内)に3度表彰される。
不採算店舗ばかりの担当店舗の売上を24ヶ月連続昨対比超え、売上改善率120%を実現。
実績が認められて29歳で事業部長、35歳で社内最年少役員に昇格。
飲食事業をはじめ、宅配・介護・教育・美容などさまざまな業態の事業部長を経験して、 直近では社内ナンバー2として企業成長に寄与する。
現在はFC流・事業パッケージ化づくりをサポートする「パッケージ経営コンサルタント」として独立。
経営者の時間創出のための“仕組みづくり”を導入し、安定経営(黒字化)を実現させる。
得意分野 :経営戦略立案、数値分析、仕組みづくり、チームビルディング
つっこみ&ファシリテーター担当
富田 英太(とみた ひでひろ)
株式会社アチーブメントストラテジー社 代表
ジャパン・コンサルティング・アソシエイツ認定 エグゼクティブ経営戦略コンサルタント
テーマ:経営マネジメント・業績改善・起業支援
1978年1月10日 大阪市生まれ “経営者の夢の実現を支える戦略型コンサルティング” 24歳で独立。その後、東証一部上場コンサルティングファームにて、2年間パートナーコンサルタントとして店舗経営のコンサルティングノウハウを修得。
美容室、パン製造会社、イタリア料理店、居酒屋、小売店、工務店、士業事務所等の、店舗開発・黒字化運営に携わる。(全クライアント店舗、売上前年比平均 187%の売上改善実績)
現在、戦略型コンサルティングファームの代表として、 店舗経営者の黒字化支援活動・起業支援に力を注ぐ日々を送る。