来週たまたま「付加価値」に関する研修を開催するので、ふと改めて付加価値について考えてみたものの、答えはいつも一緒で、「どんだけすばらしい価値」があったとしても、「伝えわらない」ならば、無いのと同じで、100ある価値を魅力的に100伝えるかが大事ですね。1しかないものを100で伝える事とはくれぐれも違いますから・・・。
そもそも付加価値とは?難しい言葉です
新聞やテレビなどのメディアで、「付加価値」と言う言葉をよく耳にすると思います。では、付加価値とは「商品そのものの価値」?それとも、「おまけの価値」?でしょうか?
簡単に言うと、フタがある「缶コーヒー」という価値は、「缶に入ったコーヒー」が求められている価値、「フタができる」という仕様が付加価値となります。
一般的な付加価値の使い方
- 研究開発により新たな付加価値を生み出してきた。
- 付加価値の高い住宅を開発する。
- サービスの付加価値を高めることに注力する。
良いモノを作れば売れる時代ではない
しかしながら、そもそもこの意味不明な付加価値の使い方を見てもわかるように、さっぱり内容が伝わってきません。
良いものを作れば売れる、という単純なことではなく、良いものでも、その価値を言葉にして適切に表現されないと、相手に伝わらないですよね。
伝わらなければ売れません。
これが当たり前の法則なので、マーケティングの究極の目的は、
相手に直接、相手に伝わるように伝えるというということ
になりますかね。相手が下記のいずれかの状態のときに、伝える必要があり、
- 困っていること
- 願っていること
- 欲しいもの
- 失くしてしまいたいもの などなど
あー、それそれ、欲しかったんだよね!よくぞ教えてくれました!!!
なんて顧客に行って貰うためには、どんなタイミングでどんな言葉を選べばいいんだろうか?実は、言葉もそうですが、タイミングも大事ですね。
そうそう、タイミング=シーンも想定しないと
すばらしいキャッチコピーを、どうすれば、今興味のある人に伝えるか?缶コーヒーには、蓋が付いていて欲しい人と、そうでない人がいます。
そもそも缶コーヒーに蓋が付いたのは、長く飲みたい人がいるからだろうか?それとも、揺れるところでこぼさないように途中保存しなければならないからだろうか?
例えば車でも、運転している人は、蓋があるとうれしいかもしれない。逆に助手席にその蓋を開けてくれる人がいないと、返って蓋付きは意味がないかもしれません。
すごく揺れる飛行機の中で、飲むスープには、かならず蓋が付いている。でもマックのコーヒーの蓋の穴から飲むとやけどする・・・など。
いろいろと蓋(付加価値)について他の商品やシーンのバージョンなどを想定して、どういう人だと、「待ってました!」と言ってもらえるだろうか?
でもやっぱり蓋って保温効果目的だよね・・・ということで。
さいごに
見本を見せたかったのですが、そうはなりませんでした・・・、
寒い朝、通勤の際、会社近くのコンビニで買う暖かいコーヒーには、オフィスに着くまでも暖かく、オフィスに着いて飲んでも暖かく飲める、保温効果のために蓋を是非ご装着ください。
付加価値をコーヒーで例えてしまったがために、よくわからないことに(笑)そんな日もありますね。テーマは【コンサル】から【ひとりごと】に。