【ひとりごと】数字と情緒




今日は少し経営の数字から離れて本来の数字の学問「数学について」感じたことを書いてみたいと思います。 私が最も尊敬している世界的数学者の、 岡潔(おかきよし)先生が亡くなって35年ほどたつ今、 にわかに、岡先生の言葉が、再び脚光を浴びています。

結果(数字)と感情(情緒)

当時、前途洋洋たる高度成長に沸く日本にありながら、将来くるであろう、21世紀の現代の人心の荒廃を予想し、警鐘を鳴らしていたからです。

60年後には、日本に極寒の季節がやってくる、今となっては避けられないだろう。教育はそれに備えて、歳幹に現れる言われている、松柏のような人を育てることを主眼にしなくてならないだろう

戦後から個人主義の施策がもてはやされ、利己主義が成長していく日本に憂いて、岡先生が残した言葉です。

その岡先生が、大切にしなければならないと教えてくれたのは、「日本人の情緒」 でした。

科学の新しい知識が、日本のモノづくりを支えてきたのではなく、その「コンセプト」。つまり「誰のための何のための製品か?」 という極めて情緒的なものが、例えば優しさとか、カッコよさとか、 そういったものが、日本のモノづくりをしっかりと根底から支えていたのです。

探求心という情緒が芸術性に繋がる

同じ事が、数学の世界にも言えるそうです。数学や物理学は、血の通わない計算ずくの冷徹な世界のように感じられている方もいらっしゃると思いますが、決してそうではありません。

最先端の科学というのは、独創性が必要です。独創性というのは、過去誰も見つけられなかったことを、発見するということであり、その過程は決して冷徹であり得なく、むしろ熱い情熱に支えられた、あくなき探究心が必要であります。

また発見の際には、おおいなる感動を伴うものです。 岡先生のような偉大なる研究者は、 豊富な知識と同時に豊かな人間性を有しているものなのです。

岡先生は、新しい発見ができた時の鋭い感動を、

蝶を採取しようと思ってでかけ、見事なのが、 木に止まっているのを見つけた時の気持ち

と表現しています。

そして、数学とは「情緒の表現である」といい、絵画や音楽等の芸術に似ていると語りました。

では、情緒とは一体何のことでしょうか?

例えば菫の花を見るとき、

  • 「あれは菫の花だ」と観るのは、理性的・知的表現
  • 「むらさき色だ」と観るのは、理性の世界での感覚的な表現
  • 「それは実際ある」と観るのは、実在感としての表現
  • 「菫の花はいいなぁ」と観るのは、情緒的表現

桜の花を見るとき、アメリカ人は、この綺麗な花を培養して、一年中咲かせようと試みました。

日本人は、散りゆく桜に、一種のはかない思い入れと共感を覚えます。決して、一年中咲き続ける花を、ここまで愛することはできないでしょう。

つまり、日本人は、古来から、「情緒」によって理解しあい高度な文化を形成してきたということです。

日本人として忘れてしまいたくない「情緒」を感じる、感受性。

岡先生は、欧米の利己主義、物質主義の限界をいちはやく見抜き、古来日本人が「情緒」を中心に据えた人づくりをしてきたことを指摘し、再びそういった国作りをしなければ、技術立国日本の未来はないと、半世紀近くも前に指摘していたのです。

経営においての数字を取り扱い際も、あくまで「情緒」、経営における理念・コンセプトありきであるということ。

日本人として忘れてはしまいたくない「情緒」を感じる感受性について、これからも養っていきたいと思います。

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