【コンサル養成】4つの課題設定への視点




思考漏れの少ない課題設定には4つの原理原則があります。1つは「トップマネジメント・アプローチ」。経営者の視点で考えることです。自分の立場からではなく、常に全体観をもって課題の本質を見抜く。誰のために解決すべき課題か、どんな目標を立てるべきか、自分がトップになったつもりで考えてみることです。

誰のために、何の為に、どうあるべきか?

2つ目は「プロフェッショナリズム」。これには2つの意味合いがあります。

  • 顧客の利益を最優先に考える
  • 専門性

「顧客の利益を最優先に考える」

クライアントの利益を最優先に考えるのが真のプロフェッショナルであり、自社利益は後からついてくるという考え方です。

「専門性」

自分ならではのバリューをどうやって出していくかです。「自分ならではのバリューをどう定義するか」を意識します。

3つ目は「ファクトベース」。課題や目標を設定するとき、ありがちなのは情緒や主観に引き摺られてしまうことです。

好き嫌いとか頑張るべきとか、そういう感情的な要素はぶれの元凶です。意思を持つことは大事ですが、課題や目標に客観性を持たせるためには、事実に基づいて設定しなければいけません。

4つ目は「ソート(Thought)リーダーシップ」。

物事を新しい視点で定義する、考え方を常に進化させるということです。たとえば同じテーマで課題に取り組むとき、過去と同じ時間をかけていては進歩がないので、より効率を上げるにはどうすべきかを考えます。

テーマ設定にしても、経験を積んでいる分、絞り込み方にせよ掘り下げ方にせよ、もう一段上の取り組みを志向する。

課題設定力を磨くコツでもあります。

以上4つの原理原則に照らして考えると、かなり思考洩れの少ない課題設定、目標設定ができます。

経験を積まなければ難しいかもしれませんが、こういう方向性で思考する癖をつけることが大切です。

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