今日は、集客アップと地域・商圏・立地は、関係性が無くなってきているという事を、明確にお伝えしていきたいと思います。「立地を言い訳にしない店舗経営」が私のテーマです。
一般のマーケティング用語の惑わされてはいけない
そもそも商圏という考え方は、自店を中心にした半径距離の中で、自店に来店する可能性のある見込み客が存在するかを指す言葉でしたが、この言葉は、大型ショッピングモールが、出店する際に、その地域の見込み客が、自分の系列店と被らないように分析を始めたのがきっかけです。
そのうち、チラシを配布する地域を、この商圏に限定して、効果と経費の効率化を図ることとなったのですが、これはあくまで大手企業のやり方です。
何年経っても、まだ知らない店は近隣にたくさんあるという事実
小規模店舗経営においては、同じ考え方をして、商圏を絞って販促活動をしてしまうと、返って集客率を落としてしまいます。
私の地元は大阪です。子供の頃から30年ほど生活してきました。ある日、友人から、とても美味しいパン屋さんが、私の住んでいる家から、5分のところにあると教えてもらいました。
私は、そこに、パン屋さんが在ると言う事すら知らなかったのですが、その友人は、私の実家の近くの駅から、電車で30分以上かかる土地に住んでいるにも関わらず、月2,3回は、このパン屋さんまで、パンを買いに来ると言う事でした。
この事例でも分かるように、小規模店舗において商圏は一切関係ありません。
顧客の選択する媒体がどんどん変化している。
最近では、特にインターネットでお店を検索して選ぶ顧客が増えており、インターネット上で、噂になっていれば、自宅からどれだけ離れていても来店すると言う事がよくあります。
小規模店舗では、商圏を絞って販促活動をするのではなく、自店にお客様が、なぜ来店することになったか、そのきっかけをちゃんとお客様にヒアリングし、そのきっかけを意識して、販促活動を行うようにしましょう。
好立地のまやかし
商圏の考え方に引き続き、立地条件というキーワードについても、小さいお店の経営者が陥りやすい罠がありますので、しっかりと説明しておきたいと思います。
立地条件に関しては、いわゆる一等立地と呼ばれる、人通りの多い、メインストリートの1階にある店舗というのが、良い立地であるとされています。
しかしこれもまた、大手のマーケティング手法の一部です、一等立地に出店する理由は、その前を通る、見込み客の集客目的や、他の目的でその地域に来ることになった顧客が、来店するのに便利だからです。
一等立地戦略は、そんな顧客に大量広告チラシ攻撃をしかけるや、マス広告でのイメージ戦略ができあがっている大手の店舗だから採算の取れるやり方なのです。
いまや時代が変わりまいた。例えば、仕事の帰りに飲みに行くときに、便利だからこのお店で飲んでいくというよりは、スマホで良さそうなお店を探してから、来店するという顧客がほとんどですよね。
そういった顧客にしっかりと認知してもらうための小さいお店には、小さいお店の戦略があります。
小さいお店の立地戦略
もう少し詳しく説明していきますね。小さいお店が、一等立地に出店した場合、まず固定費倒れしてしまうでしょう。家賃が高すぎるのです。
これではどれだけ利益を上げても、すべて家賃に消えてしまいます。家主を儲けさせるためにあなたは、店舗経営をしているわけではありませんね。
次に困るのが、集客方法です。いかに一等立地に出店したからと言って、自動的に、お客様が来店するわけではありません。
一等立地の場合、繁華街が多く、様々な地域から、様々な目的で来られているお客様がほとんどです。そういったお客様に来店してもらうためには、あたりまえですが、その繁華街に来てもらったときにしかチャンスはありません。
周辺地域に、住宅が多い立地であれば、住宅すべてにポスティングを定期的に行うことができますが、繁華街立地の場合は、チラシの手配りしかできないでしょう。
住宅地であれば、1万枚のチラシを配布できるのに対して、繁華街立地では、1000枚配布するのがやっとです。
そうなると、配布数の差は、そのまま集客数の差となってしまうのです。さらには、せっかく一等立地で出店したのにも関わらず、お店の目の前で、競合店がチラシ配りをしていて、結局、顧客を取られてしまうと言った笑えないケースも多々見受けられます。
1等立地でなくても、十分な利益を上げている店舗はいくらでもあります。小さい家賃で、大きな利益。これは、繁盛店の鉄則です。
利便性は、駅近だけではない
またまた私に住んでいた土地のお話ですが、私の家の隣に、10坪くらいの小さな居酒屋があります。駅から徒歩10分、バスも走っていません。
それにも関わらず、毎晩大繁盛しています。要因をコンサルタントとして調査してみましたが、答えは簡単でした。
周囲に、居酒屋がありません。しかし、住宅地ですので、住民はたくさんいます。私を含むその住民達は、軽くいっぱい飲みに行こうと思うと、10分以上離れている駅までわざわざ行かなければなりません。たった10分でも面倒くさいものです。
そこで、歩いて1分かからない、その居酒屋に行きます。お店に入ると、近所のおじちゃん、おばちゃんがたくさんいて、会話が弾みます。そして、お客様が、お客様を呼んでくれるようになるのです。
さいごに
そのお店は、知り合いが多すぎて、決して1人でちびちびと飲む事はできませんが、その居酒屋は、地域住民にとっての大事なコミュニティになっています。
このように、小さいお店の経営にとって、立地条件は一切関係ありません。大事なことは、少ない家賃と、そこに集客するための方法(基本は口コミ、いまはインターネットも活用できるでしょう)、そして、来店するシーンを明確にイメージできるかどうかにあるのです。
お知らせです。
ということで、今日から4日間、またお仕事で韓国に行ってきます。羽田空港で、女子レスリングの吉田沙保里選手と、浜口京子選手を見ました。思っていた以上に小柄で、これで世界一になるのかぁ〜と本当に感心・尊敬しました。幸先のいいスタートです。
お知らせです。今年に入り、ずっと暖めてきた様々なサービスをどんどんリリースできる時期になりました。このサービスについては、今年に入ってくらいから、考えを暖めてきました。どういうカタチで、ビジネスの成功事例を共有していくことができるかです。
なぜ事例を共有すべきかと言うと、自分でもできるかもしれないという、根拠の無い自信を持って、動き出して貰うためです。
そして、仕事をする多くのビジネスパーソンの飛躍的な成長のきっかけになりたい。私が、独立当初から願う、影響力の輪を広げ、沢山の人が自分の成長欲求に気づき、成長機会を手にするお手伝いをしていきたいのです。
そこで、学校のサークルのような、友達意識の会ではなく、たくさんのビジネスの事例を共有していくことで、お互いに切磋琢磨を続けることが出来る、そんなビジネスパーソンのための、『コミュニティ』を作りたい!と考えました。
職種や職業、年齢、お住まいの地域などの垣根を超えて、とにかく真剣に、そして楽しく、事例を共有しながら、『富田とビジネスについて語り合いたいぞ!』という方と、思い描い『コミュニティ』をあなたと作っていきたい!と思う次第です。
- ビジネスに興味・強い関心のある方(もちろん会社員の方も歓迎)
- 個人事業主・経営者の方
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- コンサルタントとして活躍をしたい方
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などなど、上記に該当する方は、是非ともご参加して下さい。
ちなみにですが、コミュニティ名は『EXECUTIVE CLASS』です。媒体は、フェイスブックを利用します。
このコミュニティの中では、名前に相応しく、有料でご提供してきた数々のコンテンツや、プロのコンサルタントとして、積み重ねてきた知識や事例の数々を、惜しみなく公開していきます。
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『EXECUTIVE CLASS』は、真剣なメンバーのみを集めたコミュニティにします。フォームの内容によっては、参加をご遠慮させていただく可能性もございますので、ご了承下さいませ。
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