思考は現実化するって本当?念ずれば花開くの科学的方程式




多くの方に富を築くことに成功させたナポレオン・ヒルの本に「思考は現実化する」という有名な言葉があります。私は最初その言葉の意味を、「その場の風景や動きやにおいなど情景をリアルにイメージし、こうなるであろうイメージを具体的に強く想像していれば無意識的に引き寄せてくるようなこと」だと思っていました。

ただ単純に現実化するわけではない

しかしただ単純に「考えたこと(願望)を強く思えば実際に起こる」という意味ではありません。それでは根本的に理屈が欠けています。

考えてみればそれはただの甘えでなんの努力もせずに妄想だけで「自分の思い通りになって欲しい」「奇跡が起きて欲しい」と今ある課題から逃げているだけのように思えます。

まず現在の状況で願望を考えることを前提とし明確な思考と行動、またイメージ力。これによって実現せざるを得ないのです。

都合のいい思考回路や行動だけでは現実化はできません。

実は、大事なのは「思考は現実化する」という言葉ではなく、「思考は現実化する」は何を意味しているのか、というところです。

思考は意識的にするもので、感情は無意識なものだと思います。そしてそのパイプ役が行動です。意識的な思考の背景には既に無意識があります。

つまり無意識の中の信念や情報や感情が思考をさせているということなので、自ら意識的に「考えたこと(願望)を強く思えば実際に起こる」というのは間違っていて、常に無意識に現実化できる考え方になるように変える努力をする必要があるのです。

意識と無意識の葛藤

しかし、「意識と無意識」に対し少しでも矛盾が存在するなら、思考を現実化する過程に支障が生じているので現実化しません。

例えば「プラスの思考」に「プラスとマイナスがセットの行動をとってしまっている」のであれば、結果「無意識にプラスもマイナスも一緒に保存されている」矛盾があるから意識ではプラスを思考しているのに、行動に矛盾が生じプラスとマイナスが混ざった行動が多いから無意識の中にマイナスイメージが入り現実化の邪魔をしている状態なのです。

自分の無意識的な行動にマイナスがくっついているから、いくら意識的にプラスな思考をどれだけ頑張っても現実化しないわけです。人生に矛盾をやめていけば、思考は現実化していることがわかります。

そう考えると「思考は現実化する」ではなく、既に「思考は現実化していた」という意味なのではないのでしょうか。

いま現在のこの瞬間は自分が過去に考えた結果であり、今の自分は自分の思考によって自分を作っていて、私たちは常に人生の物語を無意識につくりだしていたのだと思います。

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