ハロウィンも終わり、ノリノリイベントも収束してきました。あの渋谷の状況を見ていると、慶応3~4年(1867~1868)明治維新前夜の時代の「ええじゃないか」祭りを思わせます。
春夏秋冬
時代の変わり目において人々の集団無意識は、奇々怪々な表現手段をとるように向かうそうです。 こんな事を思うのも、もう40間近となってしまい、若者についていけない私の皮肉の産物ですね。
ピーター・ドラッカーの名言で
既に起こっている未来
というものがあります。
経営者は「すでに起こっている未来」を知り、その変化に対応しなければなりません。
しかし、どうすれば未来を予測できるのでしょうか?
ドラッカーは、「すでに起こったことの帰結(結果)をみること」だといっています。つまり、すでに起こったことを観察すれば、それがもたらす未来が見えてくるというのです。
まさに、結果の全てには、原因(種)があるということです。
70年周期理論
時代を読むのに70年周期理論というものがあります。
70年毎に、歴史は繰り返す、歴史自体にライフサイクルが存在しているという考え方です。
例えば、直近の制度破壊は、今からちょうど70年前の1945年(終戦)。
さらに70年をさかのぼると明治維新です。
さらにその70~80年前には、松平定信の寛政の改革(1787年~1793年)。
さらにそれを遡ること70~80年前には、徳川吉宗の享保の改革(1716年~1745年)。
70年周期説で日本の歴史(特に経済の流れ)を時系列にまとめると・・・
- 1716年 享保の改革
- 1787年 寛政の改革(71年後)
- 1868年 明治維新(81年後)
- 1945年 終戦(77年後)
- 2017年 (72年後)
もちろんぴったり70年というわけではないのですが、この時代の変わり目ごとに、日本を代表する偉人・今なら経営者や政治家が現れます。
この70年の周期を4分割し、春夏秋冬に分けみるとするとこんな感じですね。
- 冬は価値観が全て変わり、0から事業を興していきます。つまり種を蒔く時期
- 春は、蒔いた種が芽吹き、すくすく育つように環境を整える時期
- 夏は、その成長が加速度的に伸びていく時期
- 秋は、成った実を刈り取る時期
戦後の高度経済成長を経て、現在また冬の時期が到来している日本の経済の流れもやはりこのように春夏秋冬理論に則り回っています。
経営におけるライフサイクル
経営に於いても、現状の結果が良いモノであれ、悪いモノであれ、どこかにその結果を導いた原因が存在します。
時系列で70年となるとかなり長くなりますが、起業し成長期に入るまでを冬、春。成長期を夏、成長していよいよ停滞していくまでを、秋。と言ったように、ライフサイクルに分けてみるとわかるのですが、ほぼ、その期間は同じ期間となるようです。
上記の表で見る当に、春夏秋冬の期間は、ほぼ一定となるそうで、現状の結果がいつ頃の原因だったかを測ることができるようです。
逆に、既に起こっている未来、現状の原因が、未来どのような結果をもたらしていくのか?未来を描く経営者としては、参考してもよい情報ではないかと思います。
さいごに
経営者であるということ、経営者になるということとは雲泥の違いがあります。すべての原因は自分にあると、覚悟を決めることから経営者になる道がスタートします。
そして、その結果に対する原因が自分のあのときのあの決断だったのか、行動だったのか、想いだったのか、なんだったのか?
自己分析・内観を行い、それを反省するのではなく、参考にした上で、未来の結果に対して現状自分自身の何を変えないと行けないのか?何にコミットしなければならないのか?
完全に冬の季節を迎えている、日本の経済の流れの中では、すべての原因が自分にあるということにさらに時系列を加えて自分自身を客観的に分析する力が必要です。