【コンサル】マネジメントの失敗は全て自分の責任である








「スタッフが言うことを聞かない」 「スタッフが思い通りに動いてくれない」 「スタッフは愚痴だらけ」 「スタッフがすぐやめてしまう」 以上のような愚痴を、あなたも口にしたことがあるかもしれません。 今日は改めて、スタッフががんばらない理由を考えて見たいと思います。

自分自身にベクトルを向けてみるとスタッフを客観的に見れる

しかしながら愚痴ばっかりで、何故そんな状態にスタッフが陥ってしまうのか、真剣に考えてみた事はありますか?

スタッフは、何故頑張る事ができないのでしょうか?

一度、スタッフの気持ちにもう一度戻って、考えてみてください。

  • 何のためにやるのかわからないと頑張れない。
  • どこまでやればいいのかわからないと頑張れない。
  • 何をやればいいのかわからないと頑張れない。
  • いつまでにやればいいのかわからないと頑張れない。
  • 納期間近にならないと頑張れない。
  • できる!というイメージが持てないと頑張れない。
  • 誉められないと頑張れない。
  • 時には叱られないと継続して頑張れない。
  • いつまでも同じ仕事のレベルでは頑張れない。
  • 人から押しつけられたことは頑張れない。
  • 正しい評価をしてもらえないと頑張れない。
  • 給与が低いと頑張れない。など考えるときりがないですね(笑)

逆にいうと、これらの「頑張れない理由」を全て解決すれば、スタッフは、頑張れるということになります。

ひとつずつ、対処していくわけでなく、経営者自身がこの理論を心にとめておくだけで、明日からスタッフとの関わりがかわります。

頑張れない理由 「何のためにやるのかわからないと頑張れない」

人は、使命を感じるときに、ヤル気が沸き起こります。あなたのお店の理念に基づいて、スタッフ一人一人の役割が明確になり、その仕事をする事によって、自分が、お店の為に、社会の為に、役に立っているという実感を持つということが必要です。

これに関しては、朝礼、終礼の際に、スタッフ全員で、理念の復唱とその理念に対して今日は、何ができるか?何をすることが出来たか?をしっかりと確認しあってください。

このことに関しては、正社員であろうが、アルバイトであろうが関係ありません。末端まで、しっかりとお店の理念が伝わるためには、待遇による扱いに差があってはなりません。

次に大事なことは、お店の目標の達成が、スタッフ一人一人の夢を叶えていくために、必ず役立つと、スタッフ一人一人が認識する必要があります。

スタッフは、お店のためだけに頑張れと言っても、なかなか頑張ってくれません。お店だけでなく自分の為にも、その経験が役に立つと感じてくれない限り頑張りません。

そのためには、経営者であるあなた自身が、スタッフ全員の夢や目標を把握しておかなければなりません。

頑張れない理由 「何をやればいいのかわからないと頑張れない」「できる!というイメージが持てないと頑張れない」「誉められないと頑張れない」

これらは、まさに頑張れと言うだけでは頑張れない象徴のような理由です。 何の為に、その業務を行い、いつまでに、どのような成果を期待しているのか? しっかりと伝える必要があります。

その業務が、目標に近づく為に、いかに大事な業務かを知らせる必要があるのです。そこまで理解をしてもらってから、業務指示を具体的に、分かりやすく出すようにしましょう。

さらにこれらの頑張れない理由を解決するためには、スタッフが、自分自身を信じる必要があります。こういったできるかも知れないという、自分に対しての自信は、「有能感」というものを感じたときに芽生えます。

有能感は、一言でいうと、「自分の成功を信じる力」です。 この有能感を育てる為には、達成感の反復を何度もさせることが不可欠です。

細かい目標を何度も、何度も達成しながら、何度も何度も褒められながら、目標に向かって一歩一歩進んでいくことを実感したときに、自分にもできるかもしれない、もっと頑張ろう!というエネルギーが沸いてくるのです。

すげぇ!すげぇ!の法則」とも呼んでいますが、少しの目標でも達成することを何度も何度も繰り返す、達成するたびに「すげぇ!」とさけび、「すげぇ!」といった数に比例して、人は成長していきます。

大きい成功1回より、小さい成功すげぇ!100回です。

頑張れない理由 「正しい評価をしてもらえないと頑張れない」「給与が低いと頑張れない」「いつまでも同じ仕事のレベルでは頑張れない」

これは、どんなに頑張っても、自分にとって具体的なメリットが無いときに発生します。理念の浸透、お店とスタッフの夢の一致、その次は、適正な評価です。

給与を上げるというのも余裕があればできますが、人は、給与を上げてしまうと最初は喜び、モチベーションもあがるのですが、それが段々と当たり前になり、モチベーションは継続しません。

目標達成時は、どちらかというと、お店スタッフ全員に対して、そしてMVP賞などを決めて個人に対しても、ご褒美として用意したほうがいいかもしれませんね。

ご褒美に関しては、スタッフ全員と決めて見ても面白いかもしれません。どんなご褒美が、スタッフのモチベーションを上げる事ができるか、判断するのも、経営者であるあなたの腕の見せ所ですね。

よく経営者が口にする「最近の若者は、長続きしない・・・」という愚痴は、 同じ事をずっとさせていることが原因で発生している問題かもしれません。

できれば最低3ヶ月に一度、スタッフの評価をチェックしスタッフの成長を確認し、適正な評価、公平な評価を行うように心がけてください。

頑張れない理由 「どこまでやればいいのかわからないと頑張れない」「いつまでにやればいいのかわからないと頑張れない」 「納期間近にならないと頑張れない」

この3つは、ゴールである目標が明確にされていないから起こります。サッカー選手が目指すべきゴールを見失っている状態です。

あっち?こっち?これでは、試合になりません。 計画した目標をスタッフ全員と共有します。

そして、スタッフ自身の目標もしっかりと決めないといけません。このとき大事なことは、しっかりと期限を決めるということです。

店舗運営に関しては、「期限のない目標」は何も無いのと一緒です。お店のゴールと個人のゴールを、経営者はじめ、スタッフそれぞれが互いに意識し、励ましあいながら、店舗運営をする必要があります。

スタッフ個人が、目標をたて、自らの活動を振り返り改善する。そのためには、毎月1度、スタッフ同士のミーティングを行い、今月の活動の評価を自分で行い、来月の目標を立てる機会を設けることが重要です。

最後には、スタッフ同士で発表しあい、自分と、スタッフ同士での目標管理ができるようにするとなお、良いでしょう。

頑張れない理由 「人から押しつけられたことは頑張れない」

ここまで言い聞かせて、教えて、褒めて、自信を持ってもらったスタッフのヤル気をまたもや、一瞬で失ってしまう、経営者の魔の行動があります。

それは、命令です。

だまって俺の言う事を聞け!

その言葉で、今までの苦労は水の泡になります。 店舗の主であるあなたの仕事は、意見を挟むことではありません。

物事を決定する、判断するときに、如何に現場のスタッフに意見を言わせるか? ということが大事なことなのです。

答えや施策に理想型はあっても、それをおしつけてはいけません、あくまでスタッフに主体性を持ってもらうことが大事な事なのです。

それぞれの意見を尊重し、スタッフ全員で決めていくということは、スタッフが、経営に参画しているという意識を持つことになります。

その結果、主体性、責任、モチベーションを向上させ、維持させる絶大な効力があるのです。

頑張れない理由 「時には叱られないと継続して頑張れない」

頑張れない理由の最後は、この理由です。 スタッフの意見をしっかり聞きましょうとお話しましたが、スタッフの愚痴や不満を聞きすぎると大変な事になります

そのスタッフの発言は、意見か不満か?この二つを適切に判断する必要があります。意見であれば、しっかりと受け止め、もしその発言が、不満や愚痴なのであれば、断固として叱り、考えを改めさせなければなりません。

しかしその境界線は難しいものです。ここでも、あなたが最初に決めた経営理念が役に立ちます。あなたの価値感からではなく、その経営理念から、外れていれば愚痴!経営理念に則っていれば意見です。

もっと簡単に言うと、お店を良くしたいと思ってスタッフの口から出ている発言は意見です。しかしながら、スタッフが自分の事を主体として発言しているのは愚痴です。

よく怒ると叱るとでは違うと言いますね。怒るとは、自分の感情に任せての発言。相手のことを考えていません。ただ、自分の気を満足させるための発言であると考えています。

それが、スタッフの愛情から発しているものであれば、必ずそのスタッフの心にも届きます。叱るのが苦手な経営者もいると思いますが、この「怒る」と「叱る」の区別を、しっかりとつけて発言できれば、本当の経営者と言えるでしょう。

スタッフの本当の満足は、

自分の為に真剣に怒ってくれる。間違っていることを、間違っていると指摘してくれる

そんな本当の仲間と一緒に働くことによって得られます。 スタッフの不満や、愚痴を見つけたら、すぐに叱りましょう。お店の為にも、経営者であるあなたの為にも、そのスタッフの為にも、よくありません。これもお金の出入りと一緒です。

最初は小さな、小さな穴でも、ほころびだすと、もう止めることはできません。大きな穴に変わってしまいます。

勇気を出して、スタッフを叱ってみてください。それができるかできないかが、必ず、あなたのお店を蘇らせる重要な分岐点になることでしょう。

さいごに

今日は、久しぶりにマネジメントについて、考えてみました。改めて、自分で反省すべき点ばかりで、頭が痛いです(笑)。人との関わりは本当に難しい、でも心と心が通ったときは、こんなに嬉しいことはありません。

何度も心が折れそうになりながらも、そんなイメージを想像して、逆境をバネに、スタッフを信じ続けるという、そんな経営者の姿勢を私も見習っていきたいと思います。

来週は、そんな組織への経営者としての関わり方を勉強していきたいと思います。

第7回勉強会の開催要項

  • テーマ:スタッフを「自ら動く人」に変えてスパイラル状に成長させる技術
  • 日時:9月16日13時開場13時30分スタート15時30分まで(その後懇親会あり)
  • 講師:長野謙
  • 参加費:一般参加 5000円  塾メンバーは無料ご招待(のちほどメンバーコミュニティーで動画公開)
  • 場所:106-6013 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー13F
  • お申込み:お申し込みはこちらから!(塾生の方はコミュニティ内で参加表明いただければOK)

スタッフを「自ら動く人」に変えてスパイラル状に成長させる技術

店舗スタッフが『自ら動く人』に変わるタイミングってどんな時でしょうか?

また、すべ手の経営者の目標は、 「人材を継続的に成長させ、業績を向上させる」 ことだと思いますが、そのために今、何ができているのでしょうか?

次回は、組織運営問題、この辺りの疑問に答えを出していただく勉強会です。

現在こんなことに困っている経営者の方にお勧めです。

  • 店長に店舗を任せることが出来ない
  • スタッフが思い通りに働いてくれない
  • 店舗内のチームワークが悪い
  • もっと会社でスタッフと一体感を持ちたい(距離を感じている)
  • 自分の思いややりたいことが伝わらない
  • 店舗スタッフの仕事への意識が高まらない
  • 店舗活性化のための具体的な指示が出したいが何から手を付ければ良いか分からない
  • いつもマンネリ化したイベントや販促ばかり行っている

上記のような現象がなぜ起きるのでしょうか?

それは、社内に一貫したサイクルを回す仕組みがないからです。 会社の方向性を決めて、そして計画を立案し、実行、修正するといういわゆるPDCAのサイクルが回っていないからです。

特に「言いっぱなし」「指示しっぱなし」でチェック、アクションといった進捗確認、そして出来ていなければ出来るようにする、失敗すれば再度チャレンジさせる、ということが出来ていない企業が非常に多いのが現状です。

実践したことが中途半端に終わってしまえば、会社も店舗もある一定のレベルから上がるわけもなく、スタッフにとってはマンネリ化した職場に代わってしまいます。

変化に乏しい店舗はスタッフにとってもお客様にとっても魅力のない場となりいずれ大きく業績を崩す時が来ます。

そうならないためにもこの勉強会では 、

経営者にとっても、スタッフにとっても現場である店舗が成長の場であり、自分たちの成長がお客様の喜びに繋がる、そんな好循環の仕組みを会社の中に作り出す

ことをゴールにします。 この好循環が出来上がった時には、間違いなく業績は上がります。

今回の講師は、16年間百貨店の売場でプライベートブランドのショップの運営から多数の有名ブランドの店舗運営を指導してこられました。

またその後4年以上医療機器のサポートセンターの立ち上げから運営を行ってきており、通算して20年間、一貫して人材育成に関するマネジメントに関わってきたなかでの、現場での生きたノウハウをお伝えしてもらいたいと思います。

講師ご本人は、現在、経営コンサルタントとして独立してからも15以上の企業のコンサルティングと組織改善を経営者の方と一緒に行っています。

それらの経験にもとづき、「組織を回す仕組み」を作り組織がスパイラル状にレベルアップしてゆくノウハウは、私、富田も非常に楽しみにしております。

講師紹介

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長野謙

1969年4月1日 兵庫県宝塚市生まれ

経済産業省認可 中小企業診断士(店舗組織改善コンサルタント)

1992年 大学卒業後、老舗百貨店に入社、紳士服部に配属、全社で初めての紳士服のPBショップ立ち上げに参加、店長を務める。

その後、販売促進部にて、全店の販売計画を企画立案作成を担当。

また婦人服で最大25ブランド社員20名・取引先60名の全80名の売場の マネジメントを行う。

そこで、販売計画を通じたコミュニケーションの強化と人材育成により、自主販売売場では20か月連続で売上目標の達成を果たす。

転職後、医療機器メーカーのサポートセンターを立ち上げる。

独立後はアパレル企業の商品企画室の運営支援などを経て、中小企業診断士として、セレクトショップ、宝石、雑貨、飲食、宿泊施設など15の中小企業の支援(事業再生を含む)を行う。

趣味:ドライブ、歴史好き(特に日本史)

第7回勉強会の開催要項

  • テーマ:スタッフを「自ら動く人」に変えてスパイラル状に成長させる技術
  • 日時:9月16日13時開場13時30分スタート15時30分まで(その後懇親会あり)
  • 講師:長野謙
  • 参加費:一般参加 5000円  塾メンバーは無料ご招待(のちほどメンバーコミュニティーで動画公開)
  • 場所:106-6013 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー13F
  • お申込み:お申し込みはこちらから!(塾生の方はコミュニティ内で参加表明いただければOK

店舗経営コンサルタント富田英太の「店舗経営ビジネス塾」

登録月(今月)は無料です!第二期募集・先着30名様まで、5000円/月で入会可能です。

さらに、無料で毎月の店舗経営ビジネス勉強会にご招待!(過去のセミナー動画も見放題です!)

店舗経営ビジネス塾メンバー特典

もちろん、場所や日時の都合で、ご参加いただけない方には、 動画で視聴していただき、また質問などは、このビジネス塾内でお答えしていきたいと思います。

富田英太_fbカバー画像本番

この塾に参加していただいた方には、私、富田英太への様々な相談、店舗経営者同士の情報交換、月一度の勉強会への無料参加、無料視聴ができます。

客観的に視点を、自社に導入したい方は、まず「店舗経営ビジネス塾」から!

この塾の詳細については!→ 富田英太の「店舗経営ビジネス塾」

皆様のご参加をおまちしております。

過去の勉強会動画公開情報(入塾いただきましたら下記勉強会動画見放題です!)

  • お金をかけずに繁盛店に変える方法(集客編) 講師:富田英太
  • LINE@を使って繁盛店になる方法 講師:斎藤元有輝
  • 顧客満足へ繋がるコミュニケーション能力の向上 講師:金本祐介
  • 仕組み化による経営者の時間創出について 講師:加納聖士
  • 経営者の仕事とは?あらためて自社のコンセプトを考える 講師:富田英太
  • 求人広告に頼らない費用0円から出来るアルバイト募集と教育について 講師:松原英喜

勉強会動画のの詳細についてもこちらから!→ 富田英太の「店舗経営ビジネス塾」

 

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