ごまかしが通用しない。人は、言動よりもその人の背中をしっかり見ています。子供の頃、敏感に親の感情をや思考をトレースしたように、従業員は、経営者のの心情の心の奥の奥をしっかりと見ています。私自身が、私の反省のために、今日の記事をご紹介します。
チームが強くなる共通のストーリー
地域商店街の組合長を務めていた、ある飲食店経営のオーナーは、自店だけでなく、商店街全体の興隆を願いとし、身を粉にして周辺地域への働き掛けを行ってきました。
それと同時に、魅力的な人柄により、商店街に出店している経営者を束ねながら、商店街全体のイベントや集客に取り組んできました。
しかしながら、そのオーナーがある日、過労で倒れてしまったのです。 彼を慕っていた店舗のスタッフはもちろんの事、その商店街の経営者達も、今まで彼に頼りきりだった事に気づき、彼の献身的な態度に甘えていた事を反省しました。
商店街の店主たちは、ここで一大奮起し、彼が入院している間も、自分たちで考え行動し、彼の為ならと集まってきた周辺の住人と共に、年に一度ある、その商店街の大きなイベントを運営し、大成功させました。
彼らは、そのオーナーの想いを、彼の代わりに自分たちで実現したのです。
繁盛店主自身が、魅力的かどうか?
ひとつ育成力の中で大事なポイントがあります。それは繁盛店主自身が、魅力的かどうか?ということです。魅力的とは、色々な意味があり、またそれは、中々数字に表せる事ができない能力です。
カリスマという呼び方もあるかもしれません。この魅力的な経営者というのは、どういうことかと言いますと、
この経営者の為になら、頑張りたいと思える
スタッフが思う事ができる人物かどうか?ということです。 大企業であれば、会社自身に求心力がありますね、一部上場企業で勤めているだけで、その人のブランドになります。
しかしながら、中小零細、店舗経営に関しては、会社や、お店にはなかなか求心力がありません。ではどうすれば、その求心力というのは生まれるのでしょうか?
そうです、小さなお店の求心力は、経営者自身にあります。経営者が従業員から、その想いに共感され、そして生きざまに尊敬される。
いつかこんな人になりたい、そして、この人のためなら、頑張ることができる。そういった想いを持てるかどうかにかかっています。
耳が痛い話ですが・・・
そのためには、繁盛店主としては、生半可な生き方はできません。人を育てることを通じて、一番成長していく必要があるのは、他の誰でもない、経営者である自分自身なのです。
私は、常日頃から従業員100人までの中小零細企業の業績は、99。9%が経営者の力量次第であるとお伝えしています。
従業員が、いくらお店をよくしようと頑張っても、経営者自身の意識変革が起こらないとそのお店は絶対に繁盛しません。
- 経営者の意識が変われば、お店のスタッフの言動が変わる。
- お店のスタッフが変われば、お店の雰囲気が変わる。
- お店の雰囲気が変われば、お客様が集まってくる。
- 繁盛店には、ますますお客様が集まってくる。
繁盛店主になるためのステップの初めは、まず経営者自身の意識を変える事が最優先なのです。
その背中を、どのようにして、従業員に伝えていくか?
昨今では、あのリッツカールトンホテルが取り入れている、「クレド」という手法が有名ですね。クレドとは、ラテン語で「志」「信条」「約束」を意味する言葉です。
昨今のマネジメントにおいては「企業理念」を表わす言葉として定着しています。 企業理念は、どの企業にもあるものですが、それを組織の内外に、図にあるような形式のミニノートをスタッフ全体に持たせることによって上手に浸透させる方法です。
また最近では、ブログを使って、経営者の想いを、間接的社員に伝えるといったような手法が、頻繁に使われています。
ブログなどは、携帯からも見ることができ、従業員全員が、経営者の今日のブログを見ることによって、意思疎通できます。
または、TOPへの直接の意見書き込みができるので、双方向のコミュニケーションツールとしては、非常に優れているツールではないでしょうか?
さいごに
経営者が直接、スタッフとコミュニケーションが取れない時間も、その時間を補完するために工夫しながら、従業員の夢となれるようなカリスマ経営者に自分自身がなると言う事が、人材育成の近道なのかもしれません。
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