最初に勤めていた会社の社長がいつも言っていました。「ひとりで金持ちになってもむなしいだけやから、みんなで金持ちになって、人生おもろく生きよ〜や」今、振り返ると、任侠の世界に自分がいたのでは?なんて思ってしまう言葉ですが、迫力あったし、一人で成り上がる空しさってあるんだなと思ったのを思い出します。
チームワークの本質について考えてみる
本日は、「チームワーク」について、少しお話させていただきます。
組織において、 チームワークが大切だということは誰でもよくわかっています。 ですが、いいチームワークを築くための方法論についてはあまり議論されません。
もしくは、議論する場がないというのが本当のところでしょう。 もし仮に、組織にいいチームワークが築けてない状態で、いい結果(実績)にたどり着いても きっと心の満足感は得られないのではないかと思います。
それぞれが個々に”自己”満足感を得て終わり
だから次につながらない。そんな気がします。組織、集団は必ずリーダーとメンバーで成り立っています。
ほとんどの組織は、リーダーが決めて、メンバーは従うだけ。という図式が多いかもしれまえん。
つまりメンバーはリーダーの思考の範囲内で、やりとりするに過ぎないことがほとんどです。
誰がではなく、何が正しいか?
でも「チームワーク」を語るのであれば、 リーダーとメンバーの立場はもっと流動的でないといけないと思います。
物事が決定するまでは、リーダーもメンバーも対等になって自由にものを言い合う。
リーダーとメンバーは常に対等であり、違うのは権限と責任のみであるべきです。
重要なのは、「誰が正しいか」ではなく、「何が正しいか」
上司だから「正」、部下だから「誤」、というのは、全くの間違いです。
- 部下からの提案は、例えどんなにくだらないものでも決して否定はしない。
- うんうんとうなずいて聞いてあげる。
- 聞くだけでなく自分の意見も話す(教える)
それを繰り返すことが、「部下を育てる」ということなんじゃないかと思います。
それぞれの意見を尊重し吟味する姿勢
部下というのは、上司と違って全てを知った上で意見、提案をするわけではありませんので、ズレた意見があって当然。むしろそういう視点もあるんだと上司は学ぶべきです。
そして、できる限り、ほんの少しずつでも全員の意見を加味した決定ができればベストです。 そして物事が全員納得づくで決まったら、メンバーもリーダーも自分の立場に戻り、 それぞれの役割を全力でこなす。
自分のやるべきことに専念する。
「物事が決まるまではみんな対等」で 「決定したことはみんな自分の立場の中で責任を持って全力で取り組む」 これこそがチームワークであり、これを繰り返すことがお互いの信頼関係を密なものにしていく。
さいごに
こういった「対等の関係」と「役割の関係」をしっかりと使い分けることが、 よいチームワークを築くための行動基準であると思います。 繁盛しているお店は、こういったチームワークがしっかり築けていることが多い。
もう一度、自店のチームワークについて、考えてみてはいかがでしょうか。