「コンサルタントってどんな仕事?」っていうか、普通に初対面の人に、「仕事って何してるの?」って聞かれると、うまく説明できないことが多い職業だと思います。そこで、私はいつもこう答えます。
最強の傍観者
なんて、そんな風には答えたことは、ないけど、内心ではそう思ってます。まともに説明しようと思うと、経営のお手伝い、売上改善サポート、経営者のモチベーション管理などなど。自分で言うのも何ですが、本当によくわからん説明ばかり。
そこで、真剣に考えてみたところ・・・
経営者の仕事の一部、とくに、情報収集を代行する人。自分を、自社を、客観的に見れない経営者に、客観的な視点から、事実を伝える仕事。さらには、事実から導き出される未来への選択肢を提示する仕事・・・。
PDCAのPを一緒に考え、Cを分析する人
仮説を一緒に考えて、顧客が行動した結果を検証する。ますます分からなくなるとは、思いますが、結局、これが私の仕事。この基本があって、さらに、経営者の行動管理、もっとさらに、モチベーション継続のための、合いの手を入れることが付加価値として存在します。
条件付き付加価値
しかし、その付加価値には、クライアントとコンサルタントとの相性があり、毎回、必ず再現できるというレベルではないので、クライアントにその付加価値を確約はできません。が、経営者の行動管理までできれば、ある一定の成果が創出されるきっかけを作ることができます。
なぜ、そんな事ができるのか?
それは、私が当事者ではないから。あなたでは無いからです。私はこれを
「他人恋愛理論」
と呼んでいて、他人の恋愛には、偉そうだが的確に助言できる人も、自分が恋に落ちるとパニクる。
経営でも全く同じです。他社のサービスを顧客として受けると、1〜100まで、良いところも悪いところも、見抜ける。でも自分の会社に戻ってくると何が良くて何が悪いかさっぱりわからない。
コンサルタントという職業は?
本人の感情が邪魔をして冷静に見つめることのできない真実を、客観的に伝える仕事。
これがコンサルタントの真実です。ですので、コンサルタントのおかげで売上があがることも、成果を創出できることもありません。
あくまで、経営者の決断をするための選択肢を客観的事実をもとに、提示すること、これが私の仕事です。
逆に言うとコンサルタントは、経営者にとって、ツールのひとつということですね。