以前、共著で出版させていただきました、「ワンピース」はなぜ人の心をつかむのか―「ONE PIECE」はなぜ売れるのか (ベストセレクト)から、本日はアンダーマイニング効果について抜粋したいと思います。このワンピース本、ワンピースを読んだことの無い方にも役立ちます(おすすめ)!
アンダーマイニング効果に気をつけろ
「第6章 組織における「チームワーク」とは。」から抜粋。
モチベーションの発生源については、大きく外発的なものと、内発的なものと、二つにわかれます。
- たくさんの人とつながりたい。
- 小さなころからの夢を叶えたい。
- 専門分野を極めたい。
といった内発的モチベーション(内容自体に充実感や面白さ等を感じる意欲)と、
- より多くのお金を得て、○○を購入したい。
- 社長になりたい。
- 成長して、他人に認められたい。
といった外発的モチベーション(物質的な評価や報酬を得ようとする意欲)などがあります。
瞬発力(外発)と継続力(内発)
一般的には、外発的モチベーションというのは、内発的モチベーションと比較して、意欲の持続力が乏しく、長続きしにくいもののです。
これら2つのモチベーションは、意欲を継続させるためには、両方必要なものであり、そのためには、両方を「バランス良く持つこと」と、どちらが先であるかという「順番」が大変重要です。
例えば、自主的に行った「近所の掃除」や「道路の雪かき」などの行為に対して、ある日突然、命令や金銭などの外的報酬が発生した場合、無意識的に、その行為(自主的行為)に対して求める対価(価値)が置き換わってしまい、自主的に行動をしなくなってしまいます。
自主的な行為が、対価目的になってしまうような経験を誰しも味わったことがあると思います。
アンダーマイニング効果
このような効果を、アンダーマイニング効果といいます。 内発的モチベーションによって行われた行為に対して、報酬や地位、また圧力を与えるといった、外発的モチベーションを行うことによって、動機づけが低減する現象のことをいいます。
こういった効果は誰にでも必ず発生するというのもではなく、受け手となる人の認識の仕方次第である部分もあります。
つまりは、 楽しくて、自分のためにやっていた行動や活動も、何らからの形で他人にコントロールされるようになってしまうと、しらけてしまったりするといった経験ってありますよね。
自ら進んで勉強しようとやる気になっているところに、親から「勉強しなさい!!」と言われて、さっきまでのやる気を失ってしまう。
といったものも、このアンダーマイニング効果の一例です。
外発的モチベーションから動きだし、内発的モチベーションにうまく誘導していく、またスタッフが内発的モチベーションで行動しているときは、リーダーとしては、仕事として見守るというスタンスが必要です。
補足(ワンピースを読んだことのある方に)
(例)
ルフィのメッセージ「3D2Y」の意味 ルフィは、仲間の行動に対して、けっして強制はしません。
ルフィが、新聞を通じて発した「3D2Y」のメッセージに対しても、それぞれがその意味を汲み取り、認識し、行動を起こすといった、内発的モチベーションの意欲を生む行動につながっています。