今日は、ある程度、店舗経営が充実してきており、客数も安定してきているお店が、多店舗展開していく際に、気をつけなければならないポイントについてお伝えしておきたいと思います。お店を増やすときにどんなリスクがあるかなどもしっかりと見据えていきましょう。

 

増店時はいろいろと考えておかないといけないことが多いですね

多店舗展開する為にはモデル店舗として、現在のお店の成功要因をちゃんと分析して、確かな経営計画を立てる必要があります。

今までは、経営者自身がお店をマネジメントする事ができましたが、店舗を増やすということは、その管理が薄くなってしまい、どうしても店長に指名した従業員の力に頼らざるを得ない状況になることが予想されます。

店長教育を主軸として、まず、経営者が抑えなければならない、増店計画のポイントは下記の通りです。

  • 現在、お客様は、何がポイントで自店を利用してくれているのか?
  • 立地は、繁華街型がいいのか?住宅地型がいいのか?ビジネス街型がいいのか?
  • 最初に投入できる資金と、その回収期間はどれくらいかかるのか?
  • 新しい店舗の損益分岐点はどのくらいになるのか?
  • 新しい店舗を任す事のできる人材は、育っているのか?  

こう言ったポイントをしっかりと計画することによって、主観ではなく、客観的な増店計画を立案することができますし、将来的に、より多くの多店舗展開をする際にも、これらのモデルとなる数値は、独自の成功ノウハウとして必ず有効的に活用できるでしょう。

専門性を持つ方が口コミにつながりやすい

それでは具体的に、どのような施策を試していけばいいかと言うことになりますが、私は、様々な個店ビジネスをコンサルティングさせて頂いている経験から、業種、業態、商品は出来るだけ絞るほうが、お客様の口コミが広がりやすいという点があることに気付きました。

洋食料理のお店よりは、コロッケ専門店の方が、顧客は他人に伝え易いのです。

結果、口コミが広がり、集客に費用をかけなくても、繁盛店になることができる可能性が高まります。 「あれもこれもやっています」というのは、潤沢な資金を広告に使う事のできるお店の手法です。

費用をかけずに集客を行う最も有効な手段は、正に「口コミ」。

地場に密着して、顧客に、「食パンといえば、○○店!!」と言って貰えるそんなブランディングを行う必要があります。

プロモーションも大事

増店をする際には、まず主力となるメニューを作成することが重要です。 そして、その価値を具体的にお客様に認知してもらうためにも、販促物の計画は重要です。

具体的には、既存客への定期的なニュースレターや、既存客への紹介キャンペーン、まだ来店して頂いていない地域の見込み客には、単なる来店目的のチラシではなくて、見込み客が知らない知識を定期的にお伝えするという方法があります。

例えば、「美味しいパンの新しい食べ方レシピ」や「健康で安全な食のための、無添加ブレッドについて」など、新たなニーズを掘り起こすようなチラシを配布してみてもいいかもしれません。

これらの顧客とのコミュニケーション施策を試しながら、自店独自の成功事例、失敗事例を蓄積して、多店舗展開するもよし、ノウハウを他社に伝えてのFC展開という形で、ノウハウを販売するという手段も可能になるのではないでしょうか?

さいごに

増店する際には、金額的なことももちろんですが、人財リソースや、増点してからの集客展開を明確にイメージし、それを計画として、新店長に具体的に伝えます。

ゴールイメージを明確に伝えない限り、経営者の不必要な心配が増えてしまい、結果、本店がうまくいかなくなってしまうという悲しい事例を沢山みてきました。

是非、増店の際には、細心の注意を払って、最悪の事態を想定しつつ、それをカバーできるだけの余力があるかどうかを、ちゃんと見据えて挑戦してください。


2014/12/22

Knowledge style for Food Business