ザル経営

私は勝手に「経理=経営の管理=過去の数字の管理」と定義しています。私は人に伝える事はとても得意で、自分の管理が不得手です。特に数字の管理が苦手。経理について自戒の念を込めて、改めて店舗経営の経理について、「ザル経営」と「クォーター理論」をお伝えしていきます。

経営の管理

毎日、帳簿をつけて、毎月、出て行くお金と、入ってくるお金を計算する。伝票、領収書などを整理して、期末には、税理士先生にお願いして決算、もしくは確定申告を行い、税金を払いますよね。多くの店舗経営者の方は、これが経理だと考えていると思います。

しかしながら、経理とは、読んで字の如く、「経」と「理」すなわち、経営の管理です。経営の結果は、この経理に全て現れます。過去の店舗経営の全てを数字でチェックし、データとして蓄積します。(昨日のブログ「経験値蓄積法」を参照)

経理は経営の通信簿

そして過去の数値をしっかりと経営者自身が把握し、経営の指針としなければなりません。税金を納めたら終わりではありません。経理とは、経営の通信簿みたいなものですね。この通信簿は、ここから傾向と対策を練る為にあります。

そこで日々、経理のチェックの細かさに関しては徹底しなければなりません。なぜならば、経理の誤差は、そのままお店の経営状態に影響するからです。

経営の通信簿である経理の帳簿が狂っていると、経営を見直す指針を失います。何が間違いで、何が正しいのか、何が失敗で、何が成功なのか、数字上でしかわからない成果が曖昧になってしまいます。

身をもって知る、本当に怖い「ザル経営」

しかもそれだけではありません。帳簿の狂いは、そのまま店舗の運営管理にも影響を及ぼします。帳簿の狂いは、現金の管理をおろそかにしてしまいます。

お店のレジに入っているお金があっているかどうかも分からなくなってしまいます。最初は、ちょっとしたほころびでも、ゆくゆくは大きな穴になり、どんどんお金があわなくなります。
これを、「ザル経営」と呼んでいます。

儲かっているお店はいいかもしれませんが(よくないですが)、赤字店舗にも関わらず、この「ザル経営」をしている経営者が多い。実は儲かっているお店の方が、より細かく徹底して経理管理をしています。

どれだけ努力しても、この経理という出口をしっかり閉めていないため、折角稼いだお金は垂れ流し状態。それではもったいない。経理は、しっかり徹底してチェックしてください。

以上のような理由から、あなたの店は、経理を徹底しなければなりません。特に現金商売をしているからこそ、当たり前なのですが、現金管理が非常に重要になるのです

クォーター理論について

では、具体的な経理の管理方法をお伝えしていきたいと思います。まずは目標ありきです。月単位で目標数値を決めます。そして、期の始まる月(決算もしくは、申告月の翌月)から、3か月ごとに分けて下さい。

1年の目標は、4分割して管理。1分割の事を、クオーターと呼びます。そして、売上の目標はもちろんですが、経費にも、ちゃんと予算を決めないといけません。

目標の達成方法は、みんなで考えることが重要なポイントです

3カ月ごとの予算を決めまて、1年間の予算計画を作成します。売上目標だけでなく、原材料費や人件費、家賃、販促経費、その他雑費、交際費まで、しっかりと経費予算も決めます。

そして3か月ごとの目標を従業員に提示し、その目標達成方法、予算の達成方法は、すべて従業員に一任することをお勧めします。

やはり、すべての目標やその方法まで経営者が指示してしまっては、スタッフのモチベーションも上がらないですし、何より、自分たちで考えるという習慣を奪ってしまいます

そして毎月、経理内容を確認して、予算と照らし合わせます。そして、毎月結果発表。ここでミソになるのが、このクォーター制度です。

3ヶ月ごとに予算を決める理由

マラソンの時と同じように、今月の目標が達成していなくても、残りの2カ月で帳尻を合わせて、3か月の目標を達成するにはどうしたらいいかをしっかり考えることができます。

例えば1ヶ月で 3ヶ月分の目標を達成してしまうこともOKなわけです。残りの2ヶ月は長期旅行というわけにはいかないでしょうが、次のクォーター(3ヶ月)の成果創出のための準備に充てることもできるということですね。

1ヶ月ごとに目標を持つのではなく、3ヶ月ごとに目標を持つことによって、計画に柔軟性を持たせ、うまくいかなくてもリカバリーできる期間を用意します。

そして、3ヶ月が終わったら、その経理内容を元に、また新たな来期のクオーター計画を立てていくというのを繰り替えしていけば良い感じです。

さいごに

予算実績管理=予実管理を行うということが経営の基本的な考え方です。予算を決めて、実績と照らし合わせて改善点を見つける。

目標や経費予算は、数字で目に見えて明らかになることから、結構シビアに現実を突きつけてくるので、無意識に経営者は、この予実管理から逃げたくなります。

かく言う私がその一人ですが、無自覚で逃げるのではなく、自覚しながら、すこしずつ立ち向かわなければなりません。これは経営者である限り、絶対に必要なスキルですね。

まずは泳ぎでいうところの顔を水面につけるところからと同じように、3ヶ月の売上目標ざっくり決めてみるとことから始めましょう〜♪


2014/10/15

コンサルティング